コンテンツへスキップ

記事: HMBの種類と違いを検証

HMBの種類と違いを検証

HMBどう選ぶ?

遊離酸型HMB VS カルシウムHMB

今回は、よくある質問のひとつ、「HMB遊離酸とカルシウムHMBって、何が違うのですか」について違いをポイントでまとめました。
もしよろしければお付き合いくださいませ。
※HALEO、バルクスポーツ製品では、“ラプター”にHMB遊離酸、“クレアボルブラックオプス”と“HMBタブレット”にカルシウムHMBが含有されています。

まず初めにHMBについて軽くご説明させていただきます。
HMBはカラダづくりに欠かせない分岐鎖アミノ酸(BCAA)ロイシンの代謝物質です。
ただ、体内でHMBに変換されるのはロイシンのわずか5%だけ。

仮に3,000㎎のHMBを体内で作ろうと思うと、ロイシンとして60gの摂取が必要になってきます。
食品から摂取するとなると、ロイシンが多く含まれている食品として卵がありますが、卵を約14個(800g)分となります。
HMBを積極的に取り入れたい方は、サプリメントで直接摂取することも選択肢のひとつかもれません。

さて、カラダづくりに欠かせないHMBですが、主に2種あります。

今回のテーマにもなっている「HMB遊離酸」と「カルシウムHMB」です。
ここからは、それぞれの違いをご紹介していきます。


血中濃度の上昇の速度

遊離酸型HMBは、その吸収速度が速く、30分程度で血中濃度が上昇します。
一方で、カルシウムHMBは安定した吸収特性を持ち、2~3時間にわたって一定の血中濃度を維持します。[1][2]

Plasma β-hydroxy-β-methylbutyrate(HMB)concentrations in study 1. HMB was administered orally as either CaHMB in a gelatin capsule(-○-), HMB free acid by swallowing(-●-)or HMB free acid by 15 s of sublingual administration(-△-). Values are expressed as means with their standard errors, four males and four females. *P < 0·05, **P < 0·001, ***P < 0·0001 for free acid treatments v. CaHMB capsules.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21134325/


利用効率

研究によれば、遊離酸型HMBは、カルシウムHMBに比べてピーク時には、約2倍の血中濃度をマークしました。
また、血中濃度は、両方の形態において3時間後には同レベルに落ち着き、12時間後には基礎レベルに戻ります。[1][2]

Plasma β-hydroxy-β-methylbutyrate(HMB)concentrations in study 2. HMB was administered orally as either CaHMB in a gelatin capsule(-○-), HMB free acid by swallowing(-●-) or HMB free acid by 15 s of sublingual administration(-△-). Values are expressed as means with their standard errors, four males and four females. *P < 0·05, **P < 0·01, ***P < 0·0001 for free acid treatments v. CaHMB capsules.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21134325/


HMB含有率

遊離酸型HMBの含有率は、100%ですが、カルシウムHMBはカルシウムと結合しているため、HMBの含有率は70%~80%程度となっています。

価格

価格に関しても違いがありますが、これは商品やブランドにより多少異なってきます。
遊離型HMBを含有しているサプリメントは比較的高額なものが多く、カルシウムHMBを含有しているサプリメントは、お買い求め易い価格で販売されることが多いです。
これは原料や加工の関係で、販売額に差が生まれています。
予算と相談しながら、コストと効果のバランスを考えて選ぶことが大切です。

飲みやすさ

遊離酸型HMBやカルシウムHMBの製品は、飲みやすさも比較検討のポイントです。
正直なところ、HMBは独特の匂いや苦味があります。
「持ち運ぶことが多い=タブレット・カプセル」「プロテインなどにミックスして摂取したい=パウダー」のように自分に合った形態を見つけると摂取が続けやすくなります。



遊離酸型HMBとカルシウムHMBの違いについて説明してみましたが、どちらも優れた部分がありますので、HMBを選ぶ際は参考にしていただけますと幸いです。もちろんライフスタイルに応じて併用してみるのも良いかと思います。

参考:
[1]
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21134325/
[2]
https://www.cambridge.org/core/journals/british-journal-of-nutrition/article/comparison-of-availability-and-plasma-clearance-rates-of-hydroxymethylbutyrate-delivery-in-the-free-acid-and-calcium-salt-forms/A25DD1F189A102C8A75253FFA39630DD

― SHARE ―

ページ上部へ戻る