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長崎ヴェルカディレクター・オブ・スポーツパフォーマンス 中山佑介氏 インタビュー Vol.1

今回は、初陣のシーズン終盤をチーム一丸で戦う長崎ヴェルカディレクター・オブ・スポーツパフォーマンスの中山氏にインタビュー!直感を信じ手繰り寄せたバスケ世界最高峰での経験。驕らず謙虚な人間性の中山氏が心がけるマインドセットや、プロ選手との向き合い方などについて語って下さいました!

スラムダンクが
バスケットボールと出会い

幼稚園の頃から剣道を学び、武道やスポーツとの出会いは幼少期からでした。静岡出身でJリーグが小学生の頃に開幕し、当時は周りの同級生がサッカーに没頭。サッカーをやりたかったが剣道に集中し、中学の部活動に所属するタイミングで、スラムダンクを読んだことをきっかけにバスケットボール部に入部しました。

現職へ繋がるきっかけはここから、凝り性故の身体への疑問

中高とコーチがいない状況で、上級生が練習メニューを考えながら自由に楽しくバスケットボールを学びました。高校生の時に、自分への身体への興味が芽生え、意図せずできた身体の動きをどうやったら反復的にできるのかなど試行錯誤するようになり、これが現在の職業への原点となったと感じています。

ただ、その興味が増せば増すほど自分自身の練習量が増え、次第に怪我をするようになりました。当時は高校レベルにトレーナーなど専門的な人間がいない時代。自己判断で怪我から復帰し、また怪我をするという繰り返し。この悪循環を経験したことをきっかけに、大学進学を選択する際にスポーツや身体の勉強をしたいと思い早稲田大学人間科学部に進学しました。

英語も話せないながらも直感を信じ、
いざアメリカへ!

大学の4年間はスポーツ全般的なことを学べましたが、卒業した時に心からそれを仕事にできるか?と自分に問いかけた時に、まだ未熟さを感じました。自分の身体への探求のウエイトが大きかった僕に、大学の恩師よりアメリカへ行くことを勧められました。その当時は、英語も話せるわけではなかったのですが、アメリカでの自分をすごく想像でき直感でコレだ!と思い、アメリカ行きを決意しました。

自分に必要な選択が生み出したNBAでの経験、そして日本でのキャリアへ

留学の最初の目標はアスレティックトレーナー(BOC-ATC)の資格取得。自分に必要だと思うことの選択をし続けた結果、プロバスケットボール(NBA)と言う環境でのインターンを経験することができました。アメリカサイドでの5年間は、NBAのチームへ所属。その後、3年前に帰国し滋賀でパーソナルジムを運営しながら、Bリーグのチームに携わらせて頂き、このご縁が現在の長崎ヴェルカへのご縁につながっていると実感しています。

NBAでの経験=一流たるマインドセットと姿勢

NBAでの素晴らしい経験としては、当時クリーブランド・キャバリアーズでレブロン・ジェームズと4年間一緒に仕事をさせて頂き、それこそTOP of THE TOPのリーグ、TOP of THE TOPの選手と携わらせて頂いたことは良い経験でした。NBAの選手の8〜9割はタレント性そのものの潜在能力で勝ち残った選手がスターになる世界。その中で、トップでい続ける選手のマインドセットや日々の取り組みを間近でサポートし、見続けることができた経験は今の仕事にもとても刺激になっています。なので、日々のマインドセットやチームでの取り組む姿勢を見続けてきた選手たちが優勝というタイトルを手にした瞬間は、僕自身がプレーしていたわけではないのですが、特別な感情と瞬間でした。

一流たるマインドセットと
姿勢が僕のベース

TOP of THE TOPの選手の物事へ向かう姿勢や取り組み方に関しては、僕の中でひとつの基準になっています。僕が自分自身も含めてですが、トレーニングや選手の今後の人生について話をする際はこのキャリアで経験した内容がベースになっていると思います。必ずしも才能だけではない、マインドセットや姿勢がもともとの才能を引き出す力だと感じました。

また、先ほどはNBA選手の8〜9割がタレント性に優れた選手というお話をしましたが、やはりNBAの世界でもすぐに結果を残せる選手はごく少数です。その逆境での取り組みや頭脳、工夫によってNBAでのキャリアを築き上げる選手に対し、チームスタッフとしてアプローチできたことは大きな経験でした。

オーストラリアのマシュー・デラベドバ選手には深く関わらせて頂き、彼から学んだことはとても大きく、よく多くのバスケットボール選手やいろんな方からレブロン・ジェームズ選手については聞かれますが、僕としてはそれと同じぐらい伝えたいストーリーのひとつが彼との経験ですね。

長崎ヴェルカディレクター・オブ・スポーツパフォーマンス 中山佑介氏 インタビュー Vol.2

目標よりも深いところに踏み込み、クライアントには寄り添いたい

アマチュアの方々と携わらせて頂く際は、彼らが何を求め僕のところに来るのかを十分に理解するよう心がけています。例えば、海外に挑戦したいと言う高校生のバスケ選手がいて、最初は目標設定が明確でないとう印象でした。高校時代の自分を思い浮かべても、確かにこうだなって思う通りで(笑)。彼と丁寧に時間を過ごす中で、彼がローイングマシンに凄く興味を持ち、叩き出す数値がプロバスケットボール選手を超えるものになりました。それに向き合う姿勢が、彼がアバウトに抱いた目標設定とは全く違う質で、そういったものを見させて頂くと、せっかく人と人との繋がりで関わらせて頂くので、目標よりも深いところに踏み込み結果にコミットするだけでなくクライアントに寄り添いたいと考えています。それは、ビジネス以上に互いに今後の人生のより大切な部分を培うチャンスになるので、アマチュアの方々をサポートする際はこの部分を大切にしています。

プロ選手の市場価値を高める大切な使命、
人との繋がりを大切にしたいと言うブレない想い

一方プロの選手になると、彼らにとってはプロという仕事と肩書きがあるので、その選手の市場価値を高めることが大切なことであり、僕の使命だと思っています。プロという世界で自分を高めるために、僕のところに来て下さったり、長崎ヴェルカのように僕にお声がけ下さっているので、自己満足にならないようできる限り客観的に判断し、市場価値を高めるために何が必要でどうするべきかをチームスタッフとして考えています。ただ、僕には人と人との繋がりを大切にしたいというブレない想いがあるので、オンオフコート問わず両方での人生が豊かになってほしいと言う気持ちで選手とは接しています。実際に僕自身が、オフコートの場面で選手から色々な気づきを頂き、人生が豊かになっているので、GIVE AND TAKE がしっかりできる人間でいたいと思います。

ゼロからイチへ、真っ白なキャンパスに色を置くことからスタート

チームにとって初陣のシーズンともあり、最初はウエイトトレーニングルームやマシンもゼロの状態。クラブ側に協力頂きながら徐々にマシンを揃え環境の構築からスタート。選手が合流し始めると身体の評価。まず、パフォーマンスチームに高橋氏をアスレチックトレーナーとして招きました。僕と彼は、専門性を高める上で同じ目線で評価や話ができることが強み。その評価や選手の市場価値を高めるためにオンシーズンに向けてプラン立てをしました。

重さへの挑戦は自分の身体との対話、
自分への意識向け

自分が設定する重量やセット数以上に自分は強いということを選手に知ってもらう、またシーズンを通してその思考を持ち続けてもらうことを伝えました。もちろん、トレーニングの動作のメカニクスというものは、トレーニングの効率性や怪我の予防として必要ですが、そこにこだわりすぎて重さを扱うことを怖がってしまうということは選手の可能性を狭めてしまうので、プロの目線で許容範囲を設け選手本人にどんどんチャレンジしてもらうことを大切にしています。この結果、数字も予想以上に伸び、あるルーキー選手は130kgぐらいを持ち上げると腰が少し怖いと言っていたのですが、上記のフィロソフィーと前述の高橋氏のセッションを含む多角的なアプローチによってチャレンジを続けた結果、200㎏を超える重量を扱えるようになった。その部分の筋肉量のアップや使い方と言うものがレベルアップしていることはもちろん、その動作を行う際の姿勢・動作ということが変化してきているので、数字に現れない身体の改善という点においても変化し、僕が長崎に来てから描いていたビジョンを選手が体現してくれていると感じています。レップ数はテーマがありますが、重量は選手のチャレンジに任せています。オフシーズンから僕が設定した3人1グループでウエイトトレーニングを実施し、長崎ヴェルカの選手は切磋琢磨する姿勢がとても強く互いに高め合うので、必要なブレーキは僕がかけますが、それまでは選手が安心してチャレンジできるような環境を整えています。自分の扱える重さへの挑戦ということは自分の身体との対話なので、自分への意識向けという点からもとても大事にしてもらいたい。ウエイトとは違う、自分の身体のバランスや姿勢、アライメントなどの改善の変化などを感じるきっかけになります。選手個々の身体の大きさの変化は毎日一緒にいるのでわかりづらいのですが、ふと少し前の写真や映像を見ると身体の変化をとても感じます。周りの方々からも身体つきがぜんぜん違うなどお声がけ頂くことも増えました。僕としては、身体の大きさの変化に特化してそこまでアプローチはしていないのですが、実際は扱える重量の変化などに現れています。僕は、姿勢の変化に重点的に注意して見ているので、立ち姿勢やディフェンス姿勢のポジションの変化を見るととても嬉しく感じます。同じ重量や数をこなすにしても、頭のセットポジションの変化などがあるので、この点も大きな進歩だと感じます。僕のトレーニングを信じ互いに切磋琢磨し合う選手自身の努力や、呼吸や姿勢へのアプローチで選手の身体の機能を高めて下さる高橋氏のチームに向き合う姿勢のおかげだと思っています。

長崎ヴェルカディレクター・オブ・スポーツパフォーマンス 中山佑介氏 インタビュー Vol.3

HALEOとの出会いも直感から。
NBA選手へクオリティの良いものを与えたいと言う想い

HALEOとの出会いは、当時NBAのシーズンスケジュールのタイトさをとても感じていて、移動や時差もある中でニュートリションや間食について、いかにクオリティの高いものを選手に提供するかをチーム全体で試行錯誤していました。リーグスポンサーなどからの提供バーなどが、必ずしも僕が選手に心から勧めたいものではなかったり、自分自身の身体が喜ばないというかこれは違うと感じることがあり、いろんな情報を検索している中で、当時発売前のHALEO BARの記事をネットで見つけました。それをきっかけにHALEOやデービット・ホルトン(CEO)という人間に興味を持ち問い合わせたのを記憶しています。直感でこの人が手がけたこのブランドの製品を試したいと強く思ったことを覚えています。当時僕も子どもが生まれたばかりで、健康や栄養という点を意識し、クオリティを気にしながら生活していました。そんな時にHALEOに出会い、これだと思いました。当時の直感が正しかったことは言うまでもなく、僕の直感への評価は信じていいものだと思っています(笑)。僕は今まで好きなブランドというものがひとつもなく、もちろんシューズなどは履きやすいブランドはありましたが、それはその製品が好きという気持ちだけで、HALEOに関しては「あ、これがブランドのファンになる」という気持ちを2年ほど前から感じ始めました。なので、ウエイトトレーニング時のグローブやベルト、アパレルを着用している時の自分が好き、またサプリメントを使用している時のマインドセット、こう言うものが自分らしさへつながると感じます。そして、サプリメントを使用することは目的があるから摂取するわけで、きっとその目的がより明確でトップを目指す選手やチームが選ぶブランドがHALEOだと思います。

真新しい世界でプロとしてのマインドとフィジカルを構成する

長崎ヴェルカの選手は、今まで現在のようなトレーニングプログラムやニュートリションを整えた環境に身を置いた経験がない選手が少なくないと思います。全てのことが新し過ぎて、何が違いを生んでいるのかというポイントがわかりにくい状況ではあると思います。しかし、僕のトレーニングメニューを信じ、推奨するあらゆるものに真面目に取り組んでくれています。その中でHALEOは間違いなく個々のプロとしての自分を構成する、またレベルアップに欠かせない大切なもののひとつとして認識しているはずです。

オンシーズン中に感じる睡眠の質、HALEO フローが選手に選ばれる理由

特に選手が違いを感じるHALEO フロー。現在は11名の選手が使用中。選手の体調は毎日モニタリングし数値的な部分での報告も頂きながら、睡眠の質なども主観的にヒアリングしています。その中で、選手から睡眠の質が今までと全く違うという話を頂きました。睡眠の質に関しては、選手が一番シーズン中に難しさを感じる部分なので、その点をアプローチできていることはプラスになっています。体感が良過ぎて毎日摂取していて大丈夫か?と選手から質問があるくらいです(笑)!

アップ!2.0についても、試合開始時のエンジンのかかり方の違いを感じるなど、今までにない体感を得ているようです。「静と動」へのアプローチには、HALEO フローとアップ!2.0ですね。

選手のコンディションづくりには
コーチ陣とのコミュニケーションと
練習量のバランス

シーズン折り返しの時点で、大きな怪我もなく全選手がベストコンディションで試合を行えることが僕の仕事だと思っています。トレーニングの目的のひとつが怪我の予防という点。シンプルに表現すると正しい身体のポジションでどれだけ重たい重量を扱うかということが、身体の合成と耐久力を高めるために必要と考え、それに合わせてプログラムを組んでいます。

シーズン中にこんなにウエイトトレーニングをやるのは初めてと言う選手もいる中、選手のパフォーマンス向上と怪我予防に関して結果も見えているので、チーム全体の取組みの効果だと思います。シーズン中にウエイトトレーニングを多く実施できているのも、コーチ陣がとても細かくコミュニケーションを取りながら、フロア練習にアプローチしてくれているおかげ。また、試合時のプレータイムに関してもできる限り分散し、選手個々への負担と言う点も軽減できているからだと感じています。

ブレない僕の考え方:
自分を疑うことをやめない。

自分の提供するプログラムも決断も自分でするのですが、謙虚でい続ける上では自分を疑うことを惜しまないようにしています。自分が決断することと逆の考え方が正しいかもしれないと言う点にも目を向けるように心がけています。自分のプログラムに関しても結果が出て周りからの評価も頂くのですが、そこには自信過剰になることなく、自分を見つめ直すきっかけにしています。

HALEOとは?

最後に、HALEOは僕にとって着用するアパレルもサプリメントも特別なもので、自分の魂が燃えている時や気迫がこもる瞬間に身に纏いたいと感じています。そんなHALEOだからこそ、プロアスリート、自分が携わる大切な選手のみんなには提供したいと思うし、高みを目指す方々には知って頂きたいと感じるブランドです。

長崎ヴェルカのサプリメントプログラム

中山 佑介(なかやま ゆうすけ)氏
1983年3月23日、静岡県裾野市出身。
2021-2022シーズンより、長崎ヴェルカディレクター・オブ・スポーツパフォーマンスに就任。
パフォーマンスチーム・コーチ陣を中心とするスタッフ全体と連携し、長崎ヴェルカが掲げるクラブ理念とヴェルカスタイルの「常に一生懸命」に「激しく」「速い」バスケットボールを選手達がコート上で最大限に発揮できるよう、シーズンを通して表現できる土台作りを担っている。